狼に育てられてトラと戦う少年!? 実写版ディズニー映画ジャングルブックレビュー【ネタバレなし】

 
どうもナカです。
 
今回はディズニー映画『ジャングルブック』の実写版についてレビューをしていきたいと思います。

ジャングルブックのジャケット

ジャングル・ブック
 
ジャングルブックのアニメ版をすでに見ていて内容は知っているとい人も多いと思うんですが、
今回はネタバレなしで紹介していきますのでまだ見てないって人もご安心ください。
 
どんな作品でもアニメ版を実写化するときにはクオリティ面で毎度ハラハラさせられますが、
今回はアニメ版が大好きな私でも十分満足できるクオリティだったのでその辺は心配いらないと思います。
 
 

あらすじ

 
幼い頃にジャングルに一人置き去りにされ、
オオカミによって育てられた少年のモーグリ
 
自分がオオカミよりも成長が遅く、足の速さや力の強さにコンプレックスも持ちながらも
オオカミとジャングルの掟を守り、力強く生きていました。
 
ジャングルには雨季と乾期が存在していて、
乾期になると雨が全く降らないので普段はふんだんにある水が干上がって湖の底にある岩がむき出しになるんですね。
 
ジャングルではこの岩を平和の岩と呼んでいて、
この岩が顔を見せた時は肉食動物も草食動物もここでしか水を飲むことができないから
湖周辺での狩りは禁止、みんなで仲良く水を飲みましょう。
というルールがあるのでした。
 
なので約束通り、モーグリも含めて肉食も草食も関係なくみんなで仲良く水を飲んでいるところに
ジャングル最強のトラ、シア・カーンがやってきて、
 
「人間の臭いがする」
 
と言い出します。
 
実はシア・カーンは昔人間の火によって顔を傷つけられたことから
人間に深い恨みを持っていて、
 
それが例え関係ない少年であっても
人間とあらば復讐心を晴らさずにはいられないというのでした。
 
その時は掟を守り、手出しはしませんでしたが、
 
その後モーグリはオオカミたちの身を案じて自ら群れを去る決心をします。
 
シアカーンから身を守るために一番安全な場所は人間の村なので、
モーグリを発見した黒豹のバギーラと一緒に村に向かって歩いているところを
シア・カーンの奇襲にあって
 
2人は離れ離れになってしまいます。
 
一人シアカーンから逃げていたモーグリは、
うっかりジャングルの奥地の薄暗くて危険な場所に迷い込んでしまい、
そこから助け出してくれたクマのバルーと友達になります。
 
バルーとの暮らしを気に入ったモーグリは、
人間の村に行くことをやめずっとそこで暮らそうとするのですが…。
 
 
という内容です。
 
 

アニメ版との違い

 
黒豹が子供を拾ってオオカミが育てるという大まかな設定や、
モーグリをはじめとするキャラクターの名前は当然ながら同じですね。
 
また、アニメ版で出てきた主要なキャラクターはほとんど登場します。
 
 
ただ、作品全体を通してアニメ版より圧倒的にシリアスで深い作りになっています。
 
特に、シア・カーンがめちゃくちゃ怖くて残虐だったのが印象的です。
本当にモーグリを殺すためなら手段を問わない様子が狂気的で
子供向けの映画とは思えないくらい怖かったです。
 
また、アニメ版でも火はシア・カーンを撃退する武器として使用されていましたが、
今作では火は「紅い花」と呼ばれ、人間と動物の決定的な違いを表すシンボルのように扱われていた気がします。
 
あとは、モーグリの性格ですかね、
アニメ版では人間の村に行くことを嫌がって、最後の最後まで反抗していたんですけど、
今作ではバルーと出会うまではかなり聞き分けが良くて、精神的には実写版の方が大人ですね。
そして、賢い。
 
モーグリは道具とからくりを使うのが得意なんですが、
その頭の回転の速さが尋常じゃないです。これもアニメ版にはなかった描写ですね。
 
 
ちなみに今回はミュージカル映画ではないので、
がっつり歌うシーンはありませんでした。
 
ただ、アニメ版に登場した名曲の一部は聴くことができます。
 
 

Netflix版「モーグリ」との違いは?

 
Netflixに加入されてる方は「モーグリ」っていう、
ジャングル・ブックと全く同じ設定の映画があるのを見たことあるかもしれないんですが、
 
私は完全にディズニー派ですね。正直10:0でした(笑)
 
 
実写版ジャングルブックっていうのは、何よりも映像が素晴らしくて、
ジャングルの景色ももちろんなんですが、動物たちの造形がめちゃくちゃリアルで美しいです。
 
特にオオカミと黒豹はめちゃくちゃイケメンでしたね。
それ以外のキャラクターも違和感を微塵も感じさせない造形と動きで、
個人的にここはめちゃくちゃ感激しました。
 
それに対して、Netflixの「モーグリ」の動物って
ちょっとリアリティーに欠けるんですよ。
 
絶対わざとだとは思うんですけど、
 
表情とか動きがめちゃくちゃ人間っぽくて、何となくチープだったんですよね。
 
それも好き好きかもしれないんですけど、
私はジャングルブックの方を先に観てるので
 
ぶっちゃけ耐えられなかったですね(笑)
 
 
 

まとめ

 
今回の実写版『ジャングル・ブック』ですが、評価としては星4つくらいで
かなり良かったんじゃないかと思います。
 
ジャングルブックってディズニー作品の中でも結構地味なところに位置してると思うんですけど、
ストーリーをよりシリアスにすることで、その地味さもカバーされていたし
 
シア・カーンを残虐にすることでかなりハラハラできる面白い展開になったと思います。
 
 
ちょっと残念だった部分としては、
クマのバルーの陽気なキャラクターが好きだったんですが
その辺がかなり控えめになってたこと、
 
あとは、かなり魅了的に描かれていたニシキヘビのカーの出番がびっくりするくらい少なかったことくらいですね(笑)
 
 
かなり完成度の高い作品になってると思います!ぜひ☆